都の中流貴族島居家の長男。武働きで従五位の貴族位を授かる。歌人としても著名、貴人の随人として妖を退治しその身を守ったなど何かと昼衛虎成と比較され、多くの貴族の娘の憧れとなっていた。しかし、行幸の際に、出会った糸月姫と恋に落ち彼の運命は変わる。彼女は宮中での招聘と氏神神社の奉納演奏を務めるほどの琴の名手であるが、祝言を控えながらも流行り病に亡くなったと言われる。彼女を祀るために私財を投げうって建立したのが現在の島居寺と言われている。ただ、当時は周囲に不評であったらしく島居家の籍から外され後の世まで彼の名が残らなかったという。