琉耀 りゅうよう Ryūyō |
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首都 | 龍都 りゅうと Ryūto |
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人口 | 約7200万人 |
言語 | 世界共通語 |
「龍木」と呼ばれる巨大な木が9本あり、遥か上空まで伸びている。その龍木を主軸として建物等を建築している。遠方から見ると雲の上に街があるように見えることから「空柱都市」とも呼ばれる。
それぞれの「都市」には階層があり、大きく“上”・“中”・“下”・“地下”の4つに区分される。それぞれの階層で生活水準が異なり、上層階であればあるほど裕福に、下層階であればあるほど貧しくなる。例えば首都の龍都では、最上階が140階、地下は2階までありそこはスラム街となっている。スラム街では、人権は無く今日食べる食糧を得る事すら苦労する有様である。
また、それぞれ立ち入り可能な階層と居住可能階層が決められており、下層の者は上・中層に立ち入りを禁止されている事が多い。これは個々人で決められているが、生まれた場所に殆ど依存することとなる。即ち、親の階層で人生が8割程度決まってしまう。
面積は約1100km²だが、上述の通り垂直方向1)に非常に長い。また、周囲は海に囲まれているため、入出国手段は船もしくは飛行機に限られる。
龍木と呼ばれる木を刳り抜いたり軸にして街を建設している。地下は龍木の根を使用している。
琉耀の各都市の基盤となっている巨大な木。太陽光が無くても、常に酸素と二酸化炭素を排出している。根も同様に、地中に酸素を送り続けている。
季節が無く、気候としては常秋に近い。
なお、ここの階層数は現在人が住んでいる(住める)場所のみである。龍木は今もなお上に伸びており、人が住めるように常に開発が進められている。
多種多様である。全体的に、黒髪・黒眼・黄肌が多い。上層階では、金髪・碧眼・白肌が、下層階や地下には黒髪・黒眼・黄肌や浅黒~小麦色の肌の者が多い。
世界共通語。識字率は70階層を境に上層は非常に高く、100階層を超えると世界共通語識字率は100%である。一方、下層に行く程識字率が低くなる。
階層により大きく変わる。上層階になればなる程多種多様な価値観やモノが存在する。一方、下層・地下では文化を嗜むだけの余裕はなく、生きるだけで精一杯である。
上層階の一部のみが決定権を持ち、公安と呼ばれる警察や裁判官・司法を司るものは腐敗が進みコネと金の世界であるが、時折非常に熱心で正義感に溢れる者も現れる。こういう背景もあるため、上層階の大企業は公安にかわり、自前で警察組織や弁護団体などを維持しるようになった。治安はこうした大企業の用意した組織で守れているといっても過言ではない。
下層階の治安は悪く、強盗や窃盗は日常茶飯事で悪質なドラッグが蔓延している階も存在する。
特筆するべき交友関係にある国家はないが、一方で敵対している国家もない。
公安組織の中に国防軍が存在する。小規模ではあるが、他の公安と違い、非常に熱意と才能があり練度も高い。また、世界でも有数の技術力を自由に扱うため、国防軍の撃退・殲滅は非常に難しいと考えられている。
領土の特性上、領土が無限に上にあること、上層部が貿易やマネーゲームに非常に興味と熱意を持っていることから、資源豊富な土地に対する欲望は無く、他国に戦いを仕掛けたり挑発することもない。
自国の資源産出量は乏しいが、技術力が非常に高く、特にITや人間の改造部品などは仁藩を抜きミリタリアに追い付く勢いである。その高い技術力は世界的に需要も高く、貿易相手には困らない。別の言葉で言うと、経済は海外市場への輸出に大きく依存している。
国内では、下層階では金の価値はあまりなく、例え大金を持っていてもそもそも買う物がない状態であるが、上層階は金が物を言う世界である。一例を挙げると、地下では子供を20歳まで育てるためには臓器を売って生計を立てなければいけないレベルの人もいる一方、上層階では1kg500万Gの高級肉を一切れだけ食べて捨ててしまう者もいる。
噂・思念体に対しては、下層階・地下の者はそんな事を考えている余裕が無い状態である。中層階は信じる者が3割、上層部の一部ではビジネスに活かせないか検討している者もいる。
魔術の使用は禁じられていない。特技の一つとして認可されている。
「青い手紙事件」で条件が揃ってしまい“黄色の天使”と同化したエルナ・ウェイ・ウォンが地下1階に潜り、彼女が中心となって建造している“城”。「中に入ると二度と出られない」という噂も流れているが、城内は非常に発展していて、一部では上層階以上の生活をしていると言われている。黄龍城は日に日に拡大をしており、現在では地下1階の半分を占めている。このままでは地上に出てくるのではないか……と恐れている者もいる中、公安は時に危惧していない。また、黄龍城の存在自体を知らない者も多い。