『
昔、晩従鉾九徳が「悲怪の箱」を無力化したが、消滅させるには忍びないと考えた鉾九徳が那羅の地に悲隠寺を建立し、その敷地内に簡易的に封印2)した。その後、鉾九徳は弟妹の犀志・丑子と共に悲隠寺を訪れ、千夜姫と名付けられた「悲怪の箱」と交流を行った。その中で、彼女は強い感情を抱くようになり、また鉾九徳と相思相愛状態になった。しかし、それを快く思わなかった夜護一族の計らい及び説得を受け入れ、千夜姫自ら自分を“完全封印”した。
時は流れて2100年07月、とある事件によって深い悲しみを背負った一人の少年によって、再び目を醒ます――