グス砂漠帯

基本情報

グス砂漠帯
ぐすさばくたい
Guth Desert

概要

 大陸西部にある、世界で一番広大な砂漠地帯。巨大な移動都市が行き来する他、オアシスに集落をつくる者、砂漠の民と呼ばれる砂中や洞穴などに生息する者がいる。古代遺跡や洞窟があり、それらは迷宮・ダンジョンと呼ばれ、冒険者・探検家・トレジャーハンターなどがそれぞれの目的で入っていく。

地理

地勢

 非常に広大である。大陸南西部から西方へ絶え間なく続き、砂漠の果てまで辿り着けた者はいないといわれている。日中は年中暑く、場所によっては人が立つこともできない程猛暑となる場所もある。一方で夜は寒いく、また場所によって寒さが違い、耐寒装備を着用してでさえ凍え死ぬ場所もある。西へ行けば行くほど、大きく獰猛な砂獣と呼ばれる生物が生息している。

砂漠の民

(さばくのたみ/Race in Desert
 オアシスや洞窟、砂中等で生活する人々を総称して「砂漠の民」と表現する。多数の部族があり、世界共通語を話すことができない部族も多数存在する。砂漠の民同士や移動都市、キャラバン等と交易・交流する部族もあれば、非常に好戦的で見かけたら問答無用で襲い物資を奪う・時に命も奪うこともある部族もいる。

サゾ族

Sazzo
 サゾ族は外交的であり、世界共通語を話せる者も存在する。砂漠の民同士だけではなく、移動都市やキャラバンとも交易・交流がある。特にキャラバンや旅人が好きで、客人として最大限にもてなそうとする。

ククル族

Cucul
 ククル族は非常に好戦的である。他の砂漠の民の部族やキャラバン、旅人だけではなく、移動都市をも襲撃し、都市を落としたとも言われる。さらには砂獣にも攻撃を仕掛けることもある。基本的に世界共通語を話すことはできない。

移動都市

(いどうとし)
 巨大な生物(砦精霊)の背や精霊(都市精霊)が動かす人工物にシェルターを取り付け、その中で人々が生活している。シェルター内は砂漠内でも快適に過ごすことができるようになっている。精霊の移動や巡回はきまぐれでたえず砂漠内を移動している。ルートや行動指針はそれぞれで異なる。文化や法、技術力、人口、規模はそれぞれ異なり、移動都市同士での交流や争いも存在する。砂漠の民との交流、争いもある。

砦精霊

(とりでせいれい)
 巨大な亀の形であったり山のようであったり様々であるが、人が数千人単位で生活できる程の大きさである。巨大であるが種族としては精霊である。その寿命は尽きることはなく、日々少しずつ大きくなっている。砦精霊も精霊石・精霊草・霊水を好み、時に移動都市や他の砦精霊と戦い、問題を起こす。

都市精霊

(としせいれい)
 巨大人工物脚部が4本~6本の歩行型や横に長いキャタピラー型、ホイール型等形状は様々である。その中に居住区等の建造物があり、それらを気候・外敵から守るシェルターが覆っている。都市精霊はその人工物の核心部に住み、都市の移動、シェルターの強化、電気・水道・ガス等を都市内で通し、植物の栽培が可能な環境、都市内の気温・水温・空気の調整を行っている。この都市精霊が住む人工物を「移動都市」と呼ぶ。都市精霊のいなくなった移動都市は、移動都市に必要な機能が全て停止してしまうため、人が住めるものではなくなってしまう。
 元の人工物にどうして都市精霊が住むのかは諸説あるが、今もはっきりとした理由は分かっていない。都市精霊には寿命があり、どこにも移動しなければ20年程度で寿命が尽きる。精霊石・精霊草・霊水と呼ばれる物を摂取することで寿命が延び、都市精霊の力が強化され、移動都市の環境も向上する。しかしそれらのエネルギー源は大変珍しく、しばしば都市精霊同士で争うことがある。移動都市に住む人々も自身が住む都市の長命と環境向上のため、移動都市同士で精霊石を巡る戦争になることもあり、戦争に敗れ続けた移動都市は、都市精霊は寿命が尽きて都市が滅びる。滅びた移動都市内の住民は、他の移動都市に移住するか都市精霊と運命を共にするかである。
 非常に稀であるが中には都市精霊と意思疎通できる者も存在する。

その他

砂獣

(さじゅう)
 砂漠に住む怪物。大きさは子犬程度のものからクジラ以上の大きさのものまで多種多様である。見た目や行動指針はそれぞれ違うが、非常に好戦的で砂獣によって滅ぼされた移動都市もある。強大な力を持つ砂獣は、ミリタリア帝国の機動兵器さえも破壊する。群れて行動するもの、単独で行動するものそれぞれである。