時おり美術館や博物館など刀剣展巡りを趣味とする好々爺然とした老人。しかし、その正体は先代の刀匠陸奥でもある。年を経た現在は旧都に住む息子の慶滋に名を譲り、悠々自適の隠居生活を送っている。 最近刀剣に興味を持つ女子高生と知りあいになり、彼女がひとかどの人物となった暁に息子にひと振りの剣を打つことを約束したという。